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飛行計画の書き方

第 18 項「その他の情報」の書き方

OPR/・MSN=・PBN/・NAV/・REG/・DEP/ ほか

第 18 項は、ほかの項目に収まらない情報を「指示子」に続けて書く項目です。小型機の VFR でよく使うものを中心に、書き方と SWIM の画面での入れ方を、飛行計画記入・通報要領に沿って説明します。IFR で使う PBN/ と NAV/ は、IFR の例で示します。

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この記事は参考情報です。AirBinder は、国土交通省・航空局の公式のサービスではありません。正確な内容は、公式の資料でご確認ください。

目次8 項目

1第 18 項の基本

指示子に続けて書き、決められた所のほかでは「/」と「-」を使いません。

第 18 項(その他の情報)は、ほかの項目に収まらない情報を、OPR/ のような指示子に続けて書く項目です。飛行計画記入・通報要領(以下「要領」)は、書く情報が無ければ 0 とし、書くときは決められた順に、事項ごとに 1 字あけて書くと定めています。決められたもの以外では「/」と「-」を使ってはならない、とも定めています。

SWIM のフライトプラン登録画面では、指示子ごとに欄が分かれています。自由に書く欄は Other(RMK)で、1,500 文字以内の英数字です。ユーザーズガイドの表 2.8-1 には、第 18 項の本文に指示子以外の「/」があると出る警告(ITEM18 OUT OF USE)が載っています。備考に「/」を使わないよう気をつけます。

主な指示子を、要領の順に並べると次のとおりです。

第 18 項の主な指示子
指示子書くとき例
STS/航空交通業務で特別な扱いが要るとき(捜索救難など)STS/SAR
PBN/第 10 項 a に R を書いたときPBN/B1D1S1T1
NAV/GNSS(第 10 項 a の G)の補強の種類や、第 10 項 a に Z を書いた機器を示すときNAV/GBAS SBAS
DEP/・DEST/出発・目的飛行場を ZZZZ にしたときDEP/JTT.XXXXX
DOF/EOBT が 24 時間以降の計画を出すときDOF/121115
REG/航空機識別と登録記号が違うときREG/JA1234
SEL/外国 FIR や航空路 V71 を飛ぶときSEL/OKTA
TYP/第 9 項を ZZZZ にしたときTYP/2F15 5F5
OPR/航空機識別が ICAO 3 文字略号で表されていないときOPR/ABC
ALTN/代替飛行場を ZZZZ にしたときALTN/JCC.XXXXX
RMK/飛行目的(MSN=)や、機長が必要と認める事項RMK/MSN=CM XXXXX

例は要領の別表 2 から引きました(REG/ の例は架空の登録記号です。XXXXX は自由に書く部分)。

2OPR/ 運航者

登録記号で通報するなら OPR/ が要ります。個人の書き方は確認中です。

確認中

要領は、第 7 項の航空機識別が ICAO 3 文字略号で表されていない場合に、OPR/ に続けて ICAO 3 文字略号を書くと定めています。ICAO 3 文字略号が登録されていない運航者は、外国 FIR を飛ぶなら運航者名を、福岡 FIR の中だけを飛ぶなら AIP に公示された運航者略号を書きます。小型機の多くは登録記号を航空機識別にするので、この規定が当てはまります。

SWIM の画面には、略号(2〜3 文字の英字)と名称(60 文字以内の英数字)の欄があります。表 2.8-1 には、航空機識別と OPR/ の整合性の誤り(OPR/ NOT FOUND IN OTHER INFORMATION FIELD)や、SWIM の運航者の表に無い値への警告(OPR/ NOT FOUND IN ADP TABLE)が並んでいます。

ICAO 3 文字略号も AIP に公示された運航者略号も持たない個人が、福岡 FIR の中だけを飛ぶときに何を書けばよいかは、公式の資料では明確でなく、確認中です。分からないときは、FAIB に確かめてください。

3RMK/ と MSN=(飛行目的)

飛行の種類が N・G・X なら、RMK/ に MSN= を書きます。

第 8 項の飛行の種類を N・G・X にしたとき(S の臨時便も)は、RMK/ の中に MSN= と、要領の別表 1 の略号を書きます。略号が CM・PG・PO のときは、1 字あけて飛行目的をくわしく書きます。SWIM の画面では、Other(RMK)の欄に「MSN=〇〇」と入れます。

飛行目的の略号(要領 別表 1 から、定期の航空運送を除く)
区分略号
航空運送事業(定期以外)NI 国際線、ND 国内線、NR 周回
航空機使用事業CM
その他PT 試験飛行、PF 空輸、PG 公用、PO その他

自家用機の訓練のように、試験・空輸・公用のどれにも当たらない飛行は PO(その他)と読めますが、公式の資料に明確な例は無く、確認中です。飛行の種類と飛行目的が合わないと、MSN= NOT MATCH TYPE OF FLIGHT の誤りになります。MSN= を 2 回書くのも誤りです。

RMK/ に書くそのほかの事項

NOTE=REP=
VFR で位置通報を予定する地点(例 NOTE=REP=ODAIBA)
NOTE=CLS=・NOTE=CTC=
場外離着陸場への到着を、離陸後に広域対空援助局へ通知する計画(到着の通知の記事)
TCA=
VFR で TCA アドバイザリーを求めるとき(例 TCA=RJGG、通過する空域や目的飛行場の空域なら進入予定時刻を付けて TCA=RJFF0500)
FS
フルストップの回数と飛行場(例 FS04RJOA)
CALL=
7 文字を超える呼出符号を省略したときの、省略前の呼出符号
そのほか
機長が航空交通業務に関して必要と認める事項

表 2.8-1 には、パッセンジャーストップの記載(PS=)があると誤りになることも載っています。

4PBN/ と NAV/

第 10 項の R には PBN/、GNSS の補強には NAV/ を書きます。

PBN/ は、第 10 項 a に R(PBN 航行の許可)を書いたときに、RNAV・RNP の種別を 16 文字(8 項目)以内で書く指示子です。SWIM の画面では R を直接入れず、PBN のダイアログで種別を選びます。PBN の承認を受けていない VFR の小型機では、通常は使いません。

NAV/ は、GNSS 補強の種類(SBAS・GBAS など)や、第 10 項 a に Z を書いたときの一覧に無い航行機器の名称を書く指示子です(Z は要領 5.2(4)a 注 4)。PBN/ が 16 文字を超えたときの残りも、ここに書きます。要領 5.2(4)a 注 2・5.2(8)b(c) は、第 10 項 a に G(GNSS)を書いたときに NAV/ と GNSS 補強の種類を書くとしています。小型機の GPS のように補強を使わない GNSS のときに何を書くか(書かなくてよいか)は示されておらず、確認中です(例では NAV/ を書いていません)。

IFR と VFR の例で比べる

PBN の承認を受けた機体で、第 10 項を SDGR とした IFR の例では、R に対して PBN/ を書きます。第 10 項が SG/C の VFR の例は、PBN の承認(R)が無いので PBN/ を書きません。どちらの例も補強を使わない GNSS として、NAV/ は書いていません(扱いは確認中です)。

第 10 項と第 18 項の対応(IFR と VFR の例)
ICAO の項目 IFRTBM9・名古屋 RJNA から新潟 RJSN VFRC172・調布 RJTF から松本 RJAF
10装備SDGR/SG(GNSS)とR(PBN の承認)があるSG/CG(GNSS)はあり、R は無い
18その他の情報PBN/B2D2S1 DOF/261013 REG/JA0001 OPR/TARO SORA RMK/MSN=PO TRNGR に対して PBN/。NAV/ は書いていない(確認中)DOF/261013 REG/JA0000 OPR/TARO SORA RMK/MSN=PO TRNGPBN/ は無し。NAV/ は書いていない(確認中)
B2
RNAV 5(GNSS)。例の航空路 Y312 は RNAV 5 の経路です(AIP ENR 3.3-77)
D2
RNAV 1(GNSS)
S1
RNP APCH

記号の意味は要領 5.2(8)b(b) の表によります。PBN/ には、適用可能な PBN の種別を書きます(要領 5.2(4)a 注 3)。例の REG/・OPR/・RMK/MSN= は、ほかのページの例とそろえた値です。REG/ は、登録記号を航空機識別にしているときは要領では求められていません(次の節)。OPR/ と MSN= の個人の書き方は確認中です。登録記号・氏名と時刻は架空のものです。

5REG/・DOF/・TYP/

REG/ は、航空機識別と登録記号が違うときに書きます。

REG/
第 7 項の航空機識別と国籍記号・登録記号が違うときに書きます。便名で飛ぶ場合などです。登録記号を航空機識別にしているときについて、要領は書くことを求めていません。
DOF/
出発日で、年の下 2 桁・月・日の 6 桁です。SWIM の Web API では、EOBT の日時から作られます。
TYP/
型式略号の無い機体や、異なる型式で編隊を組むときに使います。

6DEP/・DEST/:略号の無い場所

略号の無い場所は ZZZZ とし、DEP/・DEST/ に名称を書きます。

出発地や目的地が場外離着陸場などで ICAO の地点略号が無いときは、第 13 項・第 16 項を ZZZZ にし、DEP/・DEST/ に、その場所を管轄する空港事務所の ICAO 略号の下 3 文字、ピリオド、場所の名称の順に書きます。別表 2 の例では、東京空港事務所の管轄なら JTT.、大阪空港事務所なら JOO. です。名称の代わりに、緯度・経度や、特定の地点からの方位と距離で位置を示すこともできます。SWIM の欄は 60 文字以内の英数字です。この入れ忘れも、ワークショップで注意されていました。

7そのほか

PER/ と CODE/ を書く必要があるかは、確認中です。

確認中

SWIM の画面には、要領に記入の定めが見当たらない PER/(進入区分)と CODE/(モード S の航空機アドレス)の欄もあります。個人の VFR の飛行で書く必要があるかは、公式の資料では明確でなく、確認中です。

AirBinder の入力画面は、第 18 項の欄を SWIM の画面と同じ区分にまとめ、飛行目的は専用の欄から MSN= として送ります。

出典

  1. 飛行計画記入・通報要領(国土交通省 航空局 交通管制部運用課長、令和 8 年 10 月 1 日施行)5.2(1)・(2)・(3)・(4)・(5)・(7)、5.2(8)a・b(a)〜(u)(PDF p.4〜22)、別表 1(p.27)、別表 2(p.28〜29)
  2. SWIM サービス利用者向け説明書(ユーザーズガイド)フライトプラン登録サービス(2025 年 3 月 28 日版)補足 2-9〜2-12 <47>〜<80>、表 2.8-1 No.5・6・140・144・156・169
  3. 小型機ユーザー向けクイックリファレンス(フライトプラン登録サービス編)Ver.1(2026 年 3 月 5 日)付録 A(p.12〜13)
  4. フライトプラン登録サービスワークショップ説明資料(東京 FAIB・関西 FAIB、2026 年 4 月 22 日)p.11・31
  5. フライトプラン登録サービスワークショップ質疑応答記録(同)No.15
  6. SWIM サービス API 連携仕様書 付録 13 フライトプラン登録サービス Ver1.0.2(国土交通省 航空局、2026 年 8 月 11 日)別紙 2-1(p.44〜45)
  7. AIP Japan ENR 3.3-77(Y312、RNAV5)(国土交通省 航空局、AIRAC 2610 の版で確認)

出典:SWIM portal(https://top.swim.mlit.go.jp/swim/)の各資料をもとに AirBinder が加工して作成