通報の基本
SWIM のフライトプラン登録サービスとは
アカウント作成から
SWIM のフライトプラン登録サービスは、飛行計画の通報や出発・到着の通報をインターネットで行うための情報サービスです。使い始めるまでの手続きと、保有機登録の扱い、ブラウザと Web API の違いを、公式の資料に沿って整理します。
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- 更新
- 読む時間
- 約 7 分
この記事は参考情報です。AirBinder は、国土交通省・航空局の公式のサービスではありません。正確な内容は、公式の資料でご確認ください。
目次6 項目
1フライトプラン登録サービスとは
飛行計画の通報を、インターネットで行う SWIM の情報サービスです。
SWIM(System Wide Information Management)は、国土交通省 航空局が運用する、航空情報を共有するための基盤です。SWIM ポータル(https://top.swim.mlit.go.jp/swim/)から、目的ごとに分かれた「情報サービス」を申請して使います。フライトプラン登録サービスはその一つで、東京空港事務所と関西空港事務所の航空管制運航情報官(東京 FAIB・関西 FAIB)が提供しています。
情報サービス概要は、このサービスで飛行計画と、出発時間・到着時間・変更・取消しなどの関連する情報を提出・調整できると説明し、航空法 第 97 条(飛行計画)と第 98 条(到着の通知)の規定による通報の方法の一つと位置づけています。飛行計画記入・通報要領も、SWIM のサービスの利用者として登録した場合はこのサービスで通報できると定めています。
- 提供
- 東京 FAIB・関西 FAIB(東京空港事務所と関西空港事務所の航空管制運航情報官)
- 開始
- 2026 年 3 月 24 日
- 範囲
- 日本の領域と福岡 FIR
- 使える時間
- 夜間の保守の時間を除いて 24 時間とされています
- SAT サービス
- インターネットによる飛行計画の通報サービス。このサービスと並行して運用され、2026 年 9 月 30 日 17 時(日本時間)をもって終了すると案内されていました
運航者ができること
- 飛行計画の登録(Filed Flight Plan)、変更(Flight Plan Update)、取消(Flight Cancellation)
- 出発(Flight Departure)と到着(Flight Arrival)の通報
- 通報一覧での状態の確認(ACK・MAN・REJ)と、却下されたときの訂正
- よく使う内容を保存して呼び出す PRE-FILE と、送った計画から次の区間・帰りの区間を作る Next Leg・Return Leg(ブラウザの機能)
- 保有機から対空センターなどに中継を頼んだ交信記録の確認(保有機メッセージ一覧)
2使い始めるまでの手順
アカウント、申請、審査、保有機登録の順に、SWIM ポータルで進めます。
手続きは、アカウント、利用の申請、審査、保有機登録の順に進みます。どれも SWIM ポータルとメールで行い、アプリからはできません。
手順 1
SWIM ポータルの
アカウントを作る メールアドレスを登録し、届いた確認メールから氏名やパスワードを登録します。アカウントは原則として組織のアカウントとし、組織に属していない方は個人のアカウントとして登録するよう案内されています。
手順 2
フライトプラン登録サービスの
利用を申請する SWIM ポータルのサービスの画面から申請し、あわせて「フライトプラン登録サービス利用申請書」をメールで提出します。申請書には、申請者の区分、アカウント ID、法人または個人の名称、Web API を使うかどうかなどを書きます。審査のために、ライセンスの写しなどの証明書類を求められることがあります。
手順 3
審査を受ける
サービス説明書は、承認の条件として、申請内容に不備や虚偽がないこと、保有機が他者と重なる場合は調整が済んでいること、利用者の対象であることを申請書で示せること、問い合わせに応じられることなどを挙げています。結果はアカウント ID のメールアドレスに届きます。
審査の期間(標準): ブラウザだけなら 1 週間程度、Web API を使うなら 2 週間程度
手順 4
必要に応じて
保有機を登録する サービスの「運航者設定(ATS)」で、保有機の航空機識別(自家用機なら登録記号)を入れて送ります。FAIB が承認すると登録されます。処理は通常数日程度とされています。SAT サービスで登録していた保有機は引き継がれません。
申請書と送り先は、最新のものを
申請書の様式や送り先は、SWIM ポータルのフライトプラン登録サービスの「サービス詳細」に載っている資料で確かめてください。この記事には、変わる可能性のある連絡先を書いていません。
3保有機登録は必要か
保有機登録が通報そのものに必須かは、資料の読み方が分かれます。
確認中
保有機登録をすると、フライト一覧の画面から、飛行計画の変更、出発時刻・到着時刻の登録ができるようになると説明されています。電話など SWIM 以外の方法で通報したその機体のフライトもフライト一覧に表示され、保有機メッセージ一覧で交信記録も確かめられます。フライト一覧で過去のフライトを見られる期間も、保有機は 2 日分、登録していない機体(テンポラリ機)は 1 日分と差があります。
| 資料 | 書き方 |
|---|---|
| 情報サービス概要(5) | 「事前に保有機登録を行った後に飛行計画が提出でき」 |
| サービス説明書(5.2) | ほぼ同じ文で説明しています |
| ワークショップの質疑応答(No.24) | 保有機が 1 機の場合の登録について「必要に応じてご登録ください」 |
テンポラリ機のフライトプランという言い方も資料にあります。保有機登録のない機体で、Web API から出発・到着を送れるかも、公式の資料では明確でなく、確認中です。出発・到着の通報まで SWIM で行うつもりなら、保有機登録を早めに済ませておくのが無難です。クラブの共用機のように、ほかの人がすでに登録している機体を登録するときは、Remarks の欄に調整済みであることを書くよう案内されています。
4ブラウザと Web API の違い
ブラウザは画面で操作し、Web API はアプリから接続します。
システムとのつなぎ方は、ブラウザと Web API の 2 つです。ブラウザだけで使うなら、申請書の「Web API の利用」は「希望しない」を選びます。
| 観点 | ブラウザ | Web API |
|---|---|---|
| 使い方 | SWIM ポータルにログインし、フライトプラン登録サービスの画面で入力する | 利用者のアプリやシステムから、決められた形式(FIXM)の電文を送る |
| 審査(標準) | 1 週間程度 | 2 週間程度 |
| 必要なもの | インターネットにつながる端末。推奨ブラウザは Google Chrome と Safari | アプリケーションの開発。接続先の URL の一部は承認のときに通知される |
| 状態の確認 | 通報一覧の画面 | 通報一覧の要求で取得する |
| 送信前の ICAO 形式 | 機能はない(質疑応答 No.10) | アプリによる |
質疑応答(No.2・No.20)は、Web API を、利用者がアプリケーションを開発してシステム同士をつなぐための仕組みと説明しています。運航者が自分で開発しなくても、Web API を使うアプリを利用する形もあり得ますが、他者が作ったアプリを使う場合に利用者ご自身にも Web API の利用の承認が要るかどうかは、公式の資料では明確でなく、確認中です。
試験のつもりで送らない
2026 年 4 月の質疑応答(No.6)の時点で、ブラウザの試験環境はなく、Web API の試験環境は検討中とされています(試験の希望は FAIB に問い合わせるよう案内されています)。どちらの方法でも、送った電文は実際の通報として FAIB に届きます。実際に飛ぶ予定の計画だけを送ってください。
5通報した後に確かめること
送信が終わっても、受理とは限りません。ACK を確かめます。
送信が終わっても、それで受理されたわけではありません。ワークショップの資料は、受理の状況を SWIM ポータルの通報一覧で確かめるよう案内しています。状態が ACK(受理)になったことを確かめ、REJ(却下)なら修正の指示を読んで直します。Information の欄に出る誤りや警告の意味は、ユーザーズガイドの 2.8 節に一覧があります。受付と受理の違いは、「受付」と「受理(ACK)」の違いで詳しく説明しています。
AirBinder は、このサービスの Web API を使い、利用者ご自身の SWIM アカウントで通報して、受理(ACK)まで状態を確かめる iPhone アプリです(App Store で公開予定)。アカウントの作成・利用の申請・保有機の登録は、上の手順のとおり SWIM ポータルで行っていただく必要があります。
出典
- フライトプラン登録サービス 情報サービス概要 1.1.0(東京空港事務所・関西空港事務所 航空管制運航情報官、2026 年 1 月 19 日)4・5・7・8・9・13・16・19
- フライトプラン登録サービス 運用コンセプト 1.0.0(同、2026 年 3 月 3 日)2.1・3.1・7
- フライトプラン登録サービス サービス説明書 1.0.0(同、2025 年 9 月 26 日)4(1)〜(3)・5.1・5.2、別添 利用申請書・利用手続フローチャート(PDF p.6〜7)
- フライトプラン登録サービスワークショップ説明資料(東京 FAIB・関西 FAIB、2026 年 4 月 22 日)p.3〜5・9・16・29〜32
- フライトプラン登録サービスワークショップ質疑応答記録(同)No.2・5・6・9・10・20・21・24
- 小型機ユーザー向けクイックリファレンス(フライトプラン登録サービス編)Ver.1(2026 年 3 月 5 日)目次・p.2・p.14(付録 B)
- SWIM サービス API 連携仕様書 付録 13 フライトプラン登録サービス Ver1.0.2(国土交通省 航空局、2026 年 8 月 11 日)別紙 2-1〜2-5 の URL の注記
- 飛行計画記入・通報要領(国土交通省 航空局 交通管制部運用課長、令和 8 年 10 月 1 日施行)4.(2) 注 2(PDF p.2〜3)
出典:SWIM portal(https://top.swim.mlit.go.jp/swim/)の各資料をもとに AirBinder が加工して作成